【一般的な不正開錠の種類とその対策】

ピッキング

 平成12年頃にその犯罪手口が急増したため、不正開錠=ピッキングと言えるほど有名になった手口。翌平成13年にはピッキング対策の進行と警察の取り締まり強化により大幅に減少たもののピッキング以外の不正開錠が急増しているのが現状である。

 針金に似た工具を鍵穴に差し込むことにより鍵を不正に開錠してしまう方法で、元来は錠前技師が使用していた技術を犯罪に用いたもの。ピッキング対策の施されたシリンダーに変えることによって防ぐことが可能。


サムターン回し

 郵便受けやドアスコープから特殊な工具をドア内に侵入させ、ドアのサムターン(錠を動作させる内側のつまみ部分)を直接回す手口で、ピッキング対策の施されたカギが出回るにつれ急増している方法。ドアに穴を開け、直接サムターンを狙う手口も急増している。

 サムターン回し対策の施されたカギに取り替えるのが手っ取り早く有効であるが、サムターン回し防止用の後付防犯グッズを用いても良い。応急処置としてペットボトルを半分に切ったものをサムターンにかぶせてしまう方法も有名でありそれなりに効を奏すが、ドアに穴を開けられた場合や、取付が不完全な場合もあるため安心できる対策とはいい難い。


カム送り開錠

 平成14年に入って急増した手口で、シリンダー錠の弱点を突いた不正開錠方法。シリンダーを迂回して直接錠前のケース内部に働きかけて鍵を開けてしまい、いくらピッキング対策が施されていても簡単に開錠されてしまう危険な手口。

 対策としてはピッキングだけではなく、カム送りに関しても対策の施されたカギに取り替えるか、カギとドアの隙間にスペーサーと呼ばれる部品を取り付けることによっても対処できる。ただしカギによってはスペーサーを装着しても、ドリルなどを使ってカギの外装をもぎ取られる可能性のある製品もあり、そのようなカギは取り替える以外に抜本的な解決策はない。


ドリリング

 ドリルを用いてカギのシリンダーそのものを破壊してしまうと言う手荒な方法。

 カギにドリルの歯を通しにくくするためのプレートを取り付けることにより対処が可能。また真鍮無垢の削り出しシリンダーカラーを採用している製品など、最初からドリリングに対して対策の施されたカギもあり、そのような鍵に取り替えることによっても対処できる。

 

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